の休刊を
惜しむ


月刊のローカル紙として4年余りの間地域の福祉・教育・文化・商業などの分野で、
市民のための情報を発信されてきた「志木タイムス」が今年の3月号をもって休刊されました。
市民の皆さんからその休刊を惜しむ声が上がっています。
このたび、先輩格の同紙を学ぶ趣旨で、
多くの記事の中からいくつかの論説、コラムを選び、発行人の許諾を得て再録させて戴きました。
これらに負けない適切な取材、編集によって地域の暮らしに役立ちたいと念じています。


記事の再録その1

志木小学校の工事計画について
(三月号より)

複合化施設どう進展

学校教育の意識改革生涯学習の点から見直す
全国的にも珍しい小学校・図書館・公民館3施設を複合化する、
志木小学校等複合化施設(仮称)はいよいよ今年6月頃から着工することになった。 

見直しを求める陳情書が出されるなど志木小学校の保護者たちの間で建設を心配する声もあり、
本紙は細田信良志木市教育長に複合化施設の概要についてインタビューした。

――志木小学校等複合化施設の今後の予定は?

細田教育長

今年6月に着工し、平成15年3月に完成予定です。

――その間、体育授業や運動会はどうしますか?

教育長

体育は校庭の一部と体育館を使って行います。
運動会は学校行事なので学校とよく相談し、
私たちが支援できることは出来る限り援助していくつもりで す。

――公民館・図書館の跡地はどうでしょうか。

教育長

跡地検討委員会は地元商工業の振興などを含めた駐車場にする予定、と話しています。

――管理カメラは設置しますか。

教育長

校内、校外に設置し、職員室・生涯学習事務室・控室 (機器管理室)のモニターで常に監視することになっています。
将来はそのカメラで野鳥観察等にも利用できるようにしたいと考えています。

――学校内の保健室は公民館や図書館を訪れた人も使用できるのですか。

教育長

基本的には入室を禁止します。

――複合化施設の管理責任者は学校長?

教育長

現在検討中です。学校と生涯学習施設(公民館・図書館を統合)を一つと考えていますので学校長と施設長(仮)の上に
「総合館長」 (仮)をおくことになるかもしれません。そうなれば必然的に「総合館長」が管理責任者になります。

――学校は聖域、という考えが私たちに染み込んでいます。特に学校関係者にはその傾向が強いと思います。
複合化施設に対し学校関係者は対応できるのでしょうか。

教育長

確かにおっしゃる通りだと思います。しかし、社会全体の急速な変化は学校自体の変容を、要求しています。
その結果、学校教育を生涯学習という観点から見直す必要があると考えるようになっています。

学校教育の現場関係者や保護者の皆さんも「学校は聖域」という考えを捨て、「学校だけで教育は完結できない」という考えに変わるべ きだと思うのです。そのような意味において今回の複合化施設は学校教育現場 や保護者の皆さんが意識改革をする 。

絶好のチャンスを与えてくれると信じています。

――最後に志木小のシンボルの桜の木はどうするのですか?

教育長

志木小の卒業生にも桜には様々な思い出がいっぱいあるでしょう。検討委員会の意見などを尊重し、移植することになりました。
同時に桜の若木も植えます。
「老木は<志>を高く掲げて逞しく生きた<木>、
若木は<志>をさらに高く掲げ21世紀の新たな創造に向かって力強く生きる<木>」 (市議会定例会での教育長答弁抜粋)老木と若木の同居は、子供たちに命の尊さ を教えてくれると思っています。

――お忙しい中、ありがとうございました。
どんな形にせよ、今後も市民に向かってこのような発信を切にお願い致します。

 

 



工事中の
志木小校庭。

 

記事の再録その2

今年の予算について
(三月号より)

29億余複合化施設へ

新年度予算案可決一般会計171億円

 志木市は平成13年度予算案を2月21日に開会した市議会に提案、可決した。

 一般会計は171億6000万円で、前年度当初予算の9.3%増。前年度の一般会計が8.7%減だったことや
朝霞、和光、新座市 との比較を考慮すると、積極的な予算といえよう。

 昨年完成した志木駅東口再開発事業で誕生した「マルイ」からの法人税など9800万円を含め市税の増収を見込めるとしながらも、
地方交付税が7億円減など財源不足は事実で、市債への依存はさらに強まっている。
本年度発行する市債は10億330万円で昨年度の324.4%増。
これで市債の発行残高は合計約134億円となり、利子返済は年間約4億円になる。

細田喜八郎志木市長は議会の初日の演説の中で「志木小学校等複合化施設建設事業など将来への先行投資」と説明している。

主な新事業は次の通り。

▽(仮)志木小学校等複合化施設建設事業(約29億7000万円)
▽市民がパソコン・インターネットの基礎を習得するためのIT講習会事業(約2000万円)
▽宗岡公民館耐震補強工事(1200万円)▽乳幼児医療費助成 の対象年齢を引上げる事業(約1億8000万円)
▽介護老人福祉施設等の建設に対しての補助金(1億5000万円)
▽新河岸川の水害の軽減を図るための排水機場建設事業(約1億円)
▽廃プラスティック収集業務委託事業(約1300万円)など。

    (再録はこれまで)

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