:第1回 大江健三郎さんのエッセー集『「自分の木」の下で』 がベストセラーになっていますが、この本が表題とした「自分の木の下で」から、 『ヒント』欄第一回目は、このエッセー集の書名にあやかり、「世の中がどう変わっても、変わらぬ自分の道を開拓して行きましょう、
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「インフォームド・コンセント(説明と同意)」とは、医師に相談し、説明を求めることを言います。病気になったとき、 医師が診察結果などを記録することは義務付けられていますが、患者に対しての説明は簡潔な場合が少なく有りません。 しかし病気の軽重に拘わらず、自分でより突っ込んだ質問ができず、納得しないまま治療を続けることの危険性は非常に大きいものです。 患者と医者。その間に実は大切なプロセスが欠けているのです。それが「インフォームド・コンセント」です。 「インフォームド・コンセント」というコンセプトはアメリカで確立され、わが国でも何年も前から健康保険に適用され、その点数も決められています。 (デジラブ記)
シェアリングの時代の到来?
若い女性が友達と一緒にアパートやいわゆるマンションの一室を共同で賃借り、一緒に暮らす、といったシェアリングは、目新しいものではない。 特 に若い女性が一人で住む場合には、外部から侵入される危険もあるので、シェアリングによって身を守ることができる。 ところで、同じ大学の学生がシェアすることは少なくなかったが、最近は若い男性一般が同様のシェアリングにより利便を得る例が増え、 住居だけではなく、身近なものとして通勤、通学の足となる自転車、自動車をシェアすることもあり、 もっと重要なシェアは、雇用不安の解決策としての 「ワークシェアリング」である。 兵庫県は職員の残業を減らすため、98年に毎週水曜日を定時退庁日と定め、電灯の一斉消灯を決め、残業代約5%を節約する一方で、 (翔太記)
3、「フリーター」は自由の旗手となるか
高校を卒業した若者の多くが、まずは『アルバイト』 で働く。それから次の仕事を目指す。アルバイトの語源はドイツ語、 「フリーター」と自らを呼ぶのは、「フリーのアルバイター」を短縮した80年代の造語とのことだ。 ただし実際には企業が人件費の削減のため、正規の雇用である所謂「社員」の雇用を減らし、 人は自由を求める。自由であるための条件は何か。自分の才能を生かして自分の道を歩む。
「IT(information technology) 社会を目指せ!」は現代日本が本気で唱えている掛け声である。 パソコン、インターネット、ホームページ、e‐メール、i‐モードを使えないと肩身がせまい、まるで遅れた人間と見られかねない。
日本の公共事業は、いわゆる「はこもの」の建設事業にのみ目が向けられていることは周知であって、地方の町にさえも IT社会が同じように「はこもの」の増強では困る。パソコンを買ってしまい込んではだめ。自分のやろうとすることをしっかり見定める。 そのコンテンツは… | |||
大江健三郎著
ノーベル賞受賞者の大江さんの著書は内容が堅くて、すらすら読めるような大衆性が乏しいので、近づこうとしない方が少なくない。
何故かというと、はじめから子供にも読んでもらうことを意識して、平易に書きつづることを心掛け、 表題とした「自分の木の下で」から、 ”人は自分で納得できる道を歩んでゆかなくてはならない ”という著者の意志が伝わってきます。 著者が小学生のころ、太平洋戦争下のことですが、当時は国民学校と呼ばれていた小学校で、先生は天皇は”神”である、 進駐軍の兵士たちが、ジープに乗って谷間の小さな村に入ってきた…その村に生まれ育った生徒たちは、手製の星条旗を振り、 子供の大江さんはこのような雰囲気には馴染みませんでした。彼は学校を抜け出して森に入っていったのです。 森の中には「自分の木」と決められている樹木があって、人の魂はその木の根元に宿っているという、 (キラリティ記)
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