かいじろうの詩と絵

 

流れる雲の音楽



ぼくの行く先に雲があるのなら
ぼくは 雲に乗ってゆこう
明るい雲の電車にゆれて
青空を走っていると

ぼくは ひょっとすると
昔見ていた 小さな驢馬や
白兎や子鹿たちにまた
会えるのかもしれないね

そうしたら ぼくは昔聞いた音楽を
歌ってもらう人だ だから西風よ
フリュートでプレリュードを 演奏しておくれ
そして ぼくはそんな高い青空で聞いた
雲の音楽を 何時か春になったら
小鳥たちに 教えてあげようね

『菊』

 

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