「和製英語」という
新しい「日本語」
ひとこと英語でコミュニケーションを
ある日、ジョギング中の外国人に向かって
fight !(ファイト!) と激励したことがあります。
それは「頑張れ」というつもりでした。
しかしその方は嫌な顔をしました。
そして、「I don't know.」
と言う言葉が返ってきました。
「Fight !」 は、「戦え!」という命令の意味です。
「戦いに挑戦する」という意味ではありません。
この方はfightを名詞として受け取り、どこかでケンカしている?
すなわち「Is that a fight ?」と聞かれたと思ったのでしょう。
ケンカはないので、「知らない!」と答えたのでしょう。
スポーツの応援に適切な表現は
Hang in there ! (あきらめないで!)
Give it all you've got ! (全力を出せ!)
Go for it ! (頑張れ!)
You can do it ! (やれるぞ!)
Believe in yourself ! (自信をもって!)
You are almost there ! (もうすぐだ!)
など。
ところで和製英語についてのある調査によると、
小学校の教科書の中に英語のカタカナが800もあったとのこと。
ネイティブ・スピーカーとは発音が違っていたり、
意味が全く異なったり、独特に変形してしまっているなどです。
これらを折角使っても通じない、
あるいはとんでもない勘違いが生ずる場合があるので、注意が必要でしょう。