ネット検索
インターネットを利用するとき、「検索機能」はきわめて価値が高い。
インターネットで提供される膨大な情報の中から、自分の欲しいものを探す。そのためにまず「キーワード」を入力すると、その単語を含んだページがリストアップされる。「検索エンジン」と呼ばれるサービスはいくつもあるが、その最大手のYahoo「ヤフー」(www.yahoo.co.jp)は、米国スタンフォード大学の学生が1994年に遊び半分で始めたものだった。はじめはホームページの制作者を公募し、これをコンピュータとインターネット、教育、政治、芸術など十数種のカテゴリーに分類整理して公開した。利用者は、まずヤフーのサイトを訪れ、電話帳で番号を調べるように、分類項目をたどってゆく。これをディレクトリ・サービスと呼んでいる。
ヤフーは、ホームページをつくる側にも、またネットサーフィンを楽しむ人にも都合が良く、またたく間に評判となった。95年にはベンチャー企業としてスタートし、いまでは各国に現地法人をもつ大企業に成長した。
ディレクトリー・サービスとは別に、強力な「検索エンジン」をもって、力で世界中のあらゆるホームページをキーワードで検索し、該当する文字を含むページの一覧を表示するサービスもある。
Google『グーグル』(www.google.co.jp)、
Infoseek『インフォシーク』(www.infoseek.co.jp)、
LYCOS『ライコス』(www.lycos.co.jp)、
ISIZE『アイサイズ』(isize.com)、
goo『グー』(www.goo.ne.jp)などもよく利用される。
検索エンジンを使うコツは、複数の単語を使って絞り込むこと、例えば、「A」と「B」にすると、両方のキーワードが含まれるページだけが表示される。入力する際、両単語の間にスペースを入れればよい。
膨大なホームページの情報をこのように絞り込んでも、大量の情報が表示されることに変わりはない。いま人気の検索エンジンGoogle「グーグル」では、ホームページの重要度を測る仕組みを加え、利用者が望む情報を探しやすくするように工夫している。
ウィルスの話
「ウィルス」という病原体のことをよく耳にされるでしょう。
果たしてそれはいったいどのようなものでしょうか?
人間に感染する病原体には、
@真菌(水虫など)
→抗真菌薬で治療
A細菌(大腸菌、黄色ブドウ球菌など)
→抗生物質で治療
Bウィルス(風邪、インフルエンザなど)
→ワクチンで予防、抗ウィルス薬で治療
の3種類があります。
真菌は、遺伝子が人間や動物と同じような構造を持った生物、細菌は真菌よりも細胞の構造が原始的な生物です。ウィルスはこれらよりももっと小さく、必要最低限の遺伝子とそれを包む殻だけからできているもので、それ自体では生きていけません。細菌が人体に侵入するのと同じように、ウィルスは細胞の中に侵入することで、自分自身のコピーを大量生産し、体内にばらまきます。
ウィルスはそれ自体では生きていけないため、ウィルスの感染を予防するにはマスクや加湿、手洗いなどによって、体の中に入ってこないようにする方法が効果的です。
ウィルスによる感染で一番身近なものは、風邪です。風邪は細菌によるものとウィルスによるものとありますが、ウィルスによる風邪の方が多いとされています。ウィルスには、「抗生物質」は効かないので、風邪を引いたら、自分自身の免疫力を高めるために、栄養をしっかりとってたっぷり眠ることが一番大切です。風邪薬は、あくまでも辛い症状を取るため、あるいはウィルスに続いて侵入してきた細菌をやっつけるための補助的な治療と考えましょう。
(薬剤師) 田代 健:地球堂薬局