英語を学習するための強力なパートナー

「コーパス」解析とは


英語を学ぶには、「語句」の使い方をまずマスターすることが大切だが、従来その使い方はもっぱら経験によって教えられてきた。そこであまりに基礎的な単語については辞書の説明が不十分であったり、用例として少し変わった言い回しが採用されるなどしていた。

 英語学習の強力なパートナーとして、新しい方法、「コーパス」が登場した。コーパスとはアメリカやイギリスで実際に使われている英文のテキストデータを収集した、膨大なデータベースのこと。これを活用することによって、語句の重要度を決定する方法や用例の選び方が、客観的に裏付けされ、「コーパス」で解析すると、その単語がどんな意味でどんな場合によく使われているか、またその単語の前後にはどのような語句が用いられるかが分かる。

 NHK教育テレビに4月から登場した「100語でスタート英会話」(講師:投野由紀夫)は、このコーパスのデータベースを使った番組で、
毎日10分のレッスンで英会話力をブラッシュアップするポイントが盛り込まれ、 中学2年で習う会話レベルで無理なく上達するカリキュラムが組まれている。


一例を挙げて見よう。

「have」 基本的な意味は「〜を持つ」
have + 名詞のトップ10は:
1:look  2:time  3:place  4:money  5:problem(s)
6:children  7:idea  8:day  9:job  10:chance

文例として:have a look have time to + 動詞
have a chance to + 動詞
have difficulty …ing
have a problem with …


■つぎは「go」 基本的な意味は「行く」
go to + 名詞のトップ10は:
1:bed  2:school  3:sleep  4:work  5:church
6:town  7:court  8:college  9:the hospital  10:a [the] doctor

文例として:I want to go to + a bookstore(場所)
go to bed / go to school / go to work


■つぎに「get」 基本的な意味は「〜を手に入れる」
get + 名詞のトップ10は:
1:money  2:job  3:time  4:car  5:work
6:number  7:book  8:chance  9:house  10:idea

文例として:How can I get + (もの)?
get money  / get a job / get a chance


コーパス解析をベースにした「ウイズダム英和辞典」(三省堂)¥3100が発売された。

戻る