マザーグ―スで英語を学ぶ
「トゥィンクル、トゥィンクル、リトルスター、アイワンダー・・・」ではじまる「きらきら星」の歌を子供のころ歌ったことを覚えていますか。
これらは「マザーグース」と呼ばれる童謡で、英語圏では nursery rhymes と呼ばれ、
子供も大人も親しんでいる歌です。
英語を学ぶとき、発音、リズムは非常に大切です。
英語らしい発音で「マザーグース」を歌ってみましょう(編集部訳)。
Twinkle, twinkle, little star
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are !
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
When the blazing sun is gone,
When he nothing shines upon,
Then you show your little light,
Twinkle, twinkle, all the night.
Then the traveller in the dark,
Thanks you for your tiny spark,
He could not see which way to go,
If you did not twinkle so.
キラキラ光る小さなお星さま
お前は一体なんなーの?
空の高いところでまるで
ダイヤモンドのように輝いてる
まっ赤に燃える太陽が沈むと
輝くものはもう無くなる
そのとき小さな明かりを灯して
キラキラ夜の間中輝いている
暗い闇の中を往く旅人は
お前の小さな光に感謝するのだ
もしお前が光らなかったら
どっちに往くべきか分らなくなるのだから
「ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた、ロンドン橋落ちた・・・」を歌ったことも懐しく思い出すでしょう。
London Bridge
London Bridge is falling down,
Falling down, falling down,
London Bridge is falling down,
My fair lady.
Build it up with wood and clay,
Wood and clay, wood and clay,
Build it up with wood and clay,
My fair lady.
Wood and clay will wash away,
Wash away, wash away,
Wood and clay will wash away,
My fair lady.
各節の最後で繰り返される My fair lady は、むかしの女性の恋人に向かって呼びかけるときに使った。
木と粘土で作ろうよ
木と粘土で、木と粘土で
木と粘土で作ろうよ
きれいな娘よ
木と粘土は川の水で流れてしまう
川の水で流される、流されてしまう
木と粘土は川の水で流れてしまう
きれいな娘よ
マザーグースには早口言葉(tongue twister)やなぞなぞ(riddle)もあります。 有名なものに、「彼女」と「海」の区別をつけるために
She sells sea shells by the sea shore.
The shells she sells are surely seashells.
So if she sells shells on the seashore,
I'm sure she sells seashore shells.
彼女は浜辺で海の貝を売る
彼女が売る貝は海の貝に違いない
だから彼女が浜辺で貝を売るときは
その貝は海の貝に違いない、きっと
マザーグースmother gooseをキーワードにホームページを探索してみて下さい。音符やイラストを伴った多数の楽しいコンテンツと出会えます。
言うまでもなく、いまや英語は国際的なコミュニケーションに欠かせないものです。
ところが、英語を学ぶのは受験勉強のためという、わが国の特別な事情はまだ変わってはいません。受験のために英語の教育を幼児からはじめよう、小学校からカリキュラムに取り入れよう、あるいは留学して、早くから英語を勉強する、覚えさせようとの声は大きくなるばかりです。英語を検定の一科目として、また技能として捉えることもあるのですが、このような現在の英語教育は正しい姿と言えるのでしょうか。
英語をコミュニケーションの手段として位置づけ、言語が日常使われる社会の習慣、文化を考える時、英語圏、特にその中核となる英国文化に親しみつつ英語を身につけることは、きわめて適切な方法なのです。会話は英語であれ日本語であれ、人と人とをつなぐコミュニケーションのためのものです。
意志や心情、そして文化の交流にあることを忘れるべきではないでしょう。