学校教育はどう変わる?

 

総合学習には肯定的だが、5日制には否定的!

 本年始まった小・中学校の「総合学習」は文部科学省が進める教育改革の大きなポイントであるが(本紙第3号参照)、
国民の多くは「総合的な学習の時間」の導入に対しておおむね肯定的な評価を与えている(新聞社、テレビ局などのメディアの調査による)。
 しかしもう一つの改革のポイントである「ゆとりの教育」を目指す週5日制については、「学力が低下する」という否定的な評価が圧倒的であった。
 基礎学力の養成には根気と努力が欠かせない、ゆとりが感じられるような楽しい勉強なんてありえない、と考える教育家は少なくない。
 語学をはじめ、サイエンスの「知識」はドリルで焼き付けなければという教育法は、少なくとも各分野のエキスパートを育てるためには正しい。
もし「ゆとり」を生かした教育を進めるとするならば、それは従来の詰め込み教育を上回る質のものであるべきだ。
知識への興味が勉学を刺激することにならなければ、今度の教育改革は評価されないだろう。

改革がスタートして始めての夏休みは…

 教育に携わる方々はそれぞれ夏休みに新しい抱負をもたれたであろう。
 各市の教育委員会、先生方は、 それぞれ独自のプログラムをつくっている。
 例えば、休み中に生徒を登校させて補習授業を行なう。楽しい遊びと勉強とを調和させた特別のプログラムをつくる…など。
 従来先生も生徒と一緒に夏期は休んで英気を養うという、いわば先生の特権を見直して、
自宅で研修する代わりに週5日は平常通り学校に出勤する。
そ してセミナーを行ないながら互いに切磋琢磨することを義務付けた学校もある。
 今年は、文部科学省の方針で、中学校に三味線、琴など邦楽が取り入れられることになった。
西洋音楽一辺倒であったわが国の音楽教育の転換は画期的なことであるが、
今度の夏休みは、先生方に絶好の研修のチャンスとなったようだ。
 特に私立の中高校に進もうとする生徒諸君の多くは学習塾に向かう。
入学試験の準備のため、生徒だけではなく、親たちも「ゆとりの教育」に任せてはおけないのだ。
 生徒にだけ新しい試みを押し付けてはならない。
教育関係者の不屈の努力はいつも望まれるのだ。

 

□小学生のオピニオン   志木小学校6年生

 ぼくは志木小学校に行っています。
志木小は今建て替えのため一年くらい工事中で、グランドはほんのかたすみにちょこっとしかありません。
校舎の屋上にネットがはられグランドのかわりに、使っています。
一番大変なのは教室の引こしがたびたびあり、それを6年生が全部手伝わなくてはいけないこと。
春休みにも小さな机やいすと大きな机やいすを、北校舎と南校舎に入れ替えたりとがんばりました。
でもぼくたちは卒業だから新しい校舎にはまにあっても、ほんのちょっとしか入れないのでざんねんです。
もう一つざんねんなのは最後の運動会が志木小でできないことなんです。今年は志木3小を借りての運動会になってしまいました。
いろいろな行事もできずさびしいです。
来週には修学旅行がありますが、修学旅行と聞くともう小学生が終わっちゃうんだなあって、楽しかったことをいっぱい思いだします。

志木小学校建設現場→
←建設前の校門

志木小学校の工事については
第一号で取材した。
すでに工事は開始から
1年半も続いている。

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