ICカードからICタグの時代へ


 クレジットカードや、現金の預入れ、引き下ろしに使うバンキングカードから、鉄道のプリペイドカードなど、ICカードの普及は目覚しい。
 さらにIC技術の進歩は止まるところを知らず、今、より小さく、そして安く、カードからチップ、タグへとその姿を変えつつある。
 あらゆる物品につけて、流通のプロセスから身の回りのものの管理にまで使われようとしている。

質問 ICって何?

答え IC = Integrated Circuit 集積回路のこと。半導体の基板の上で、トランジスター、ダイオード、抵抗器などの回路を配線で結んで様々な機能をもたせた素子のこと。易しく言えば、電気の回路を小さい基板の上にまとめたもの。

 最近ICには、電波によってエネルギーを得、無線で通信する機能が加わり、非接触型のチップを取り付けたカードが実用化された。かざすだけで改札口が通れる鉄道のプリペイドカードも利用される。0.3ミリメートル角の微小な非接触型ICチップが開発され、量産化へと進んでいる。新しいIC時代は目前に迫っているようだ。
(参考サイトhttp://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2001/0628b/


「ユビキタス」      
ubiquitous

同時に、どこにでもあること(本紙4号3ページ参照)。コンピュータを意識することなく、現実の生活の至る所で利用できるような環境という意味で、ユビキタス・コンピューティングが注目されている。

 総務省はユビキタス技術の将来像を公表した。どこでも多様なネットワークにアクセスでき、様々な情報を得ることができる「ユビキタスネットワーク」に、産業界から大きな期待が投げ掛けられている。
 例えば超小型チップを使うネットワークによって、食品や薬剤の品質の保持期限を管理する。タグのついた食品、薬剤の情報は、ネットワーク上でいつでもアクセスできる。無線でキャッチするか、インターネットを使って遠隔地からも知ることができるのだ。帰宅時に外出先から自宅のコントロールシステムを設定すると、位置の情報などと連携して、空調、炊飯器、風呂の給湯などが帰宅時に整うように動作を開始する。
走行中の自動車が、子供やペットの付けたチップとの近傍ネットワークによって、急な飛び出しを検知し、オートブレーキを掛けて安全を確保する。お客のもつICカードや商品のICタグが連携して、レジをただ通過するだけで、購入と決済が完了する。小型チップを実装したカードのほか、情報端末、携帯電話、指紋、虹彩などのバイオメトリクスを用いた多様な認証システムによって個人を認証するプラットフォームを構築する。
 視聴覚障害者が道路や家の中のセンサーネットワークにより、位置の情報や周辺の情報を捉えることができるバリアーフリーの環境の実現にも役立つ。etc. etc.
この記事は、Media Group Inc.制作のサイト
http://www.internet.com/【英語】、http://japan.internet.com/【日本語】)
を参考にしました。



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